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接骨・整骨院の歴史

[接骨・整骨院の施術ルーツ]
[「柔道整復師」という名前の由縁]
[現在の接骨・整骨院]
[日本から世界へ]



=接骨・整骨院の施術ルーツ=


「接骨院」・「整骨院」の歴史は古くからあります。接骨・整骨院の先生の施術のルーツをたどると、記録に残る史実としては養老律令(718年)、医心方(984年)に骨や関節の損傷や手当てが記載されています。接骨・整骨院の施術が日本の伝統医療と言われている由縁です。
ちなみに昔は貴族階級の人だけしか、その施術を受けられなかったようです。本格的に一般の方へ広まっていくのは江戸時代に入ってからです。当時の書物としては骨継療治重宝記(1746年)や正骨範(1808年)が残っています。



=「柔道整復師」という名前の由縁=


武芸十八般と言われる武士の武術のひとつが「柔術」です。柔術により敵を倒す「殺法」、柔術によりケガを治す「活法」があります。その活法を由来とする施術は、中国から伝えられた拳法と正骨術が「武医同源」(殺法・活法表裏一体)を考えとすることが基本となり各地へ広まっていきました。
柔術は日本各地にそれぞれの伝統流派が存在しますが、柔道整復術の広がりは「柔道の父」と呼ばれる嘉納治五郎(1860年〜1938年)が講道館柔道を創立したのがきっかけです。講道館柔道が実力が認められてくる中、当時の警視庁:三島通庸警視総監が講道館柔道を警視庁の必修科目として採用したのが起因で、柔道が全国に広がっていきました。
先人の柔道・柔術家の活躍のおかげで、柔道の「活法」は1920年に内務省令によって、その施術が認められ、その技術を持つものを「柔道整復師」として認定されました。昔は柔道の段位によって、習得する施術内容が違ったそうです。また、柔道の「殺法」は1964年の東京オリンピックで正式競技となり日本の国技となっています。



=現在の接骨・整骨院=


現在における柔道整復師は、専門の養成学校で3年間(4年生も有)、整形外科学や運動生理学、病理学、解剖学、衛生学などの専門教育を経て、卒業後国家試験に合格した者に、厚生大臣免許である柔道整復師免許が付与されています。保険適用となる施術療法は、この国家資格があるからです。
ちなみに「ほねつぎ」・「接骨院」・「整骨院」は柔道整復師、「鍼灸院」は鍼灸師、「マッサージ院」はあんまマッサージ師と、それぞれ国家資格者の先生が従事されています。
また理論的なことだけではなく、現在の接骨・整骨院では本来の整復術のほか、身体バランス調整や整体、カイロプラクティックを導入したり、温熱療法やテーピング、電気・光線・磁器・超音波などさまざまな機器を使われる先生もいます。従来の伝統医療だけでなく、上記のような療法との融合により、その施術は現在でも進化しています。



=日本から世界へ=


スイス・ジュネーブに本部を置く世界保健機構(通称:WHO、現在の加盟国192カ国)では、これまで報告されていた日本の伝統医療ははり・灸・漢方だけでした。しかし、2002年に、柔道整復師は日本の伝統医療として「柔道セラピスト」の名前で紹介され、よりグローバルな存在として認知されるようになりました。事実、ポルトガル・モンゴルでは柔道整復師の開業権が認められています。
最後に整骨院はその施術所だけではなく、スポーツの現場ではトレーナーとして活躍したり、地域への医療・福祉活動に協力したり、子供の健全育成を目的とした少年柔道の開催など「健康管理のプロ」として各地域・各団体・各患者様のかかりつけの存在として期待されています。